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楚辞

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《離騷》など屈原の楚辞総集——中国ロマン主義文学と「風騒」伝統の源流

『楚辞』は戦国時代から漢代にかけて楚の地で生まれた詩歌文体の総集であり、『詩経』と並んで中国文学の「風騒」二大源流と称される。『詩経』の四言を主体とする形式を打破し、楚の地の言語、音楽、神話、巫風を吸収して、句の長短が不揃いで想像力豊か、情感奔放な「騒体」を形成し、中国ロマン主義文学の伝統を切り開いた。

屈原は『楚辞』の最も重要な作者であり、代表作『離騒』は中国古代最長の抒情詩の一つである。香草美人に託して忠君愛国の志を寄せ、「路漫漫其修遠兮、吾將上下而求索(道は遠く長くとも、我は天に地に求め続けん)」の精神を示す。他に『九歌』『天問』『九章』などがあり、それぞれ祭祀、宇宙への問い、政治的遭遇を扱う。宋玉は屈原の風を継ぎ、『九辯』は「悲秋」の主題を開き、漢賦と後世の文学に深い影響を与えた。

西漢の劉向が屈原、宋玉らの作品を輯録して集とし、東漢の王逸が『楚辞章句』の注釈本を作り、最も広く伝わった。後世はしばしば「楚辞」を詩歌と辞賦の淵源と見なし、その悲憤と想像力を併せ持つ芸術伝統は、漢賦、唐詩、後世の騒体創作に深い影響を及ぼした。

中華詩歌史上最も想像力に富む古典として、『楚辞』は個人の情感、政治的理想、神話世界を一つに融け合わせる。本書を読めば、南楚文化の瑰麗と沈鬱を感じ、中国文学がいかに集団的歌謡から個人独創の抒情伝統へと向かったかを理解することができる。