モバイルで快適に読む 『道徳経』アプリ:全文検索、しおり、読み上げ、オフライン
テーマ
文字サイズ 18
道経

第十五章

第 15 篇

昔、道をよく行う者たちは、

微細で奥深く、達観しており、

深遠であって、認識しがたいものであった。

認識しがたいがゆえに、やむを得ず、かろうじてその姿を形容するならば——

慎重でおそれるさまは、冬に川を渡るがごとく。

警戒し、おののくさまは、四方の隣国を畏れるがごとく。

荘厳で、かしこまるさまは、客として人を訪れるがごとく。

とどこおりなく、ほどけるさまは、氷がとけてゆくがごとく。

素朴で、おおらかなさまは、まだ彫られていない木のごとく。

広々として、うつろなさまは、深い谷のごとく。

渾然として、すべてを包み込むさまは、濁った水のごとく。

誰が濁りの中にあって静まり、やがて清らかになり得よう。

誰が安らぎの中にあって長く動き、やがて徐々に生気を生み出し得よう。

この道を保つ者は、満ち足りることを求めない。

満ち足りることを求めないからこそ、

古いものに安んじて、新たな完成を追い求めないのである。