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商書

伊訓

第 13 篇

成湯崩じ、太甲元年、伊尹『伊訓』『肆命』『徂后』を作る。(原書にはこの段なし)

元年十二月乙丑の日、伊尹先王を祭り、嗣王を奉じて恭敬してその祖先に拝謁せしむ。侯服・甸服の諸侯みな在り。百官総摂してその職に当たり、冢宰の命を聴く。伊尹ここにおいて明らかに烈祖の成徳を陳べ、もって王を訓誡す。

曰く、「嗚呼!古の夏の先王、力を徳に用いしとき、天災なく、山川鬼神もまた安らかならざるはなく、鳥獣魚鼈に至るまで順遂せり。その子孫正しき道に循わざるに及び、皇天災禍を降ろし、有命の我らに手を借せり。鳴条より攻め起こし、我が大業は亳より始まれり。」

我が商王、聖明威武を昭かに布き、寛政を以って暴虐に代え、万民実に帰懐す。

今、王その徳業を継ぐ、すべて始めに慎まざるなくんばあらず。仁愛を立てるには、親族より始めよ。恭敬を立てるには、長上より始めよ。家邦より始め、終に四海に及ぶ。

嗚呼!先王、人倫の綱紀を修め始め、諫言を聴きて違わず、先民の法に順う。上に居りて明察に能く、下に在りて忠を尽くすに能くす。人に求むること全きを責めず、己を検するは及ばざるを恐るるが如し。これをもって万邦を有つに至る、実にこれ艱難なり。

広く明哲の人を求め、もって汝の後嗣を輔佐せしめよ。

官刑を制し、もって位にある者を戒めて曰く、「敢えて常に宮中に舞い、室内に酣にして歌う者有らば、これを巫風と謂う。敢えて財貨女色を追い、常に遊猟する者有らば、これを淫風と謂う。敢えて聖人の言を侮慢し、忠直の士に逆らい、年高く徳ある者を疏んじ、頑劣の童子に親しむ者有らば、これを乱風と謂う。ただこの三風十過、卿士に一ありて、家必ず滅び、国君に一ありて、国必ず滅ぶ。臣下匡正する能わざれば、墨刑を施し、かつこれらの訓誡を蒙昧の士に教えよ。」

嗚呼!嗣王、身を敬しみ、常に念とせよ。聖人の謀訓、大いにして辺なし。美善の言、甚だ明らかなり。上帝の命は常ならず、善を行えば諸々の祥瑞を降ろし、悪を作せば諸々の災殃を降ろす。汝徳を行うこと大ならずとも、万邦汝がために慶び、汝徳を行わざること大ならずとも、宗廟を墜毀せしむ。