国風
載駆
第 105 篇
『載駆(さいく)』
序:『載駆』は、斉の人が斉の襄公(しょうかう)を諷刺した詩である。彼は礼儀や道義をわきまえなかったため、壮美に車や衣服を飾り立て、四方に通じる大路や都の中で馬を疾駆させ、文姜(ぶんきょう)と淫らな関係を持ち、その悪行を万民に伝え広めた。
車を駆れば音はかすかに、竹の敷物に赤い革張り。魯の大路は平らで広く、斉の娘文姜は夜に出立する。
四頭の黒馬は整然と並び、垂れた手綱は柔らかに揺れる。魯の大路は平らで広く、斉の娘文姜は和やかで安らかだ。
汶水(もんすい)は滔々と流れ、道行く人は数知れず。魯の大路は平らで広く、斉の娘文姜は自由に飛び翔る。
汶水は滔滔と奔り、道行く人は数知れず。魯の大路は平らで広く、斉の娘文姜はのんびりと逍遙する。
『載駆』は全四章、各章四句からなる。
