モバイルで快適に読む 『詩経』アプリ:全文検索、しおり、読み上げ、オフライン
テーマ
文字サイズ 18
国風

園有桃

第 109 篇

「園に桃有り」

序言:「園に桃有り」は、時政を諷する詩である。大夫がその君の国が弱小で窮迫していることを憂え、また君が倹約吝嗇で民を善用できず、道徳の教化もなく、国土が日々侵削されていることを悲しみ、この詩を作った。

園に桃有り、その実をかくて餚と為す。

心の憂いや、我かつ歌いつ且つ謡う。

我を知らざる者は、我が士たるを驕れりと言う。

彼の人々の言は是なるか、何ぞ其れ爾(なんじ)の言をかくの如くする。

心の憂いや、また誰か知らん。

また誰か知らんや、庶幾(ねが)わくは考えざらんことを。

園に棘有り、その実をかくて食と為す。

心の憂いや、且つ国中に行きて散心せん。

我を知らざる者は、我が士たるを常無しと言う。

彼の人々の言は是なるか、何ぞ其れ爾の言をかくの如くする。

心の憂いや、また誰か知らん。

また誰か知らんや、庶幾わくは考えざらんことを。

「園に桃有り」は二章、各章十二句より成る。