国風
無衣
第 133 篇
序:「無衣(むい)」とは、戦争を諷刺した詩である。秦の国人たちは、その君主が攻め戦(いくさ)を好み、しきりに戦争を起こしながら、民と楽しみを分かち合おうとしないことを諷刺したのである。
どうして衣服がないなどと言えようか? 私はあなたと同じ戦袍(せんほう)を着る。君主が出兵して戦おうとしておられる、急いで我が戈(ほこ)と矛(ほこ)を整えよう、私はあなたと共に仇敵(きゅうてき)に立ち向かおう。
どうして衣服がないなどと言えようか? 私はあなたと同じ肌着(はだぎ)を着る。君主が出兵して戦おうとしておられる、急いで我が矛(ほこ)と戟(げき)を整えよう、私はあなたと共に行動を起こそう。
どうして衣服がないなどと言えようか? 私はあなたと同じ下裳(かしょう)を着る。君主が出兵して戦おうとしておられる、急いで我が鎧(よろい)と兵器を整えよう、私はあなたと共に赴(おもむ)こう。
「無衣」は全三章、各章五句から成る。
