国風
草虫
第 14 篇
序文:「草虫」は、高官の妻が礼儀をもって自らを律することができることを詠う。
鳴く鳴く草虫、跳ね跳ねる阜螽。君子にまだ逢えねば、憂いの心は落ち着かず、ときめく想い。
もしも君に逢うこと叶い、もしも君に見えること叶わば、我が心は静まらん!
南の山に登りて、蕨(わらび)を摘まん。君子にまだ逢えねば、憂いの心は悲しく耐え難し。
もしも君に逢うこと叶い、もしも君に見えること叶わば、我が心は歓びに満ちん!
南の山に登りて、薇(ぜんまい)を摘まん。君子にまだ逢えねば、我が心は悲しみ嘆く。
もしも君に逢うこと叶い、もしも君に見えること叶わば、我が心は安らぎを得ん!
草虫 全三章、各章七句。
