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国風

東山

第 156 篇

東山

序:「東山」の詩は、周公が東方征討を行ったことを詠んでいる。周公は東方征討に出かけ、三年経ってようやく帰還し、帰還した将士たちをねぎらった。大夫たちはこのことを讃え、この詩を作ったのである。第一章は将士たちが無事に帰還したことを述べ、第二章は彼らが故郷を恋しく思うことを述べ、第三章は家族が彼らの帰りを待ち望むことを述べ、第四章は男女が適時に結ばれる喜びを述べている。君子は民に対して、その心情を理解し、その労苦を憐れむことができる。それゆえ民は喜ぶのである。喜んで民を使えば、民は死の危険をも忘れることができると言うが、それはまさに「東山」の詩のことを言っているのではなかろうか。

我、東山に往きて征討せしに、

久しく漂泊して家に帰れず。

我、東方より帰り来し時、

蒙蒙たる小雨が降りていた。

我、東方に在りて家に帰らんと言いしに、

心は却って西方の故郷を悲しむ。

かの帰宅の衣を縫い整え、

もはや枚を銜えて軍行することはない。

あの蜷曲し蠕動する蚕の虫は、

久しく桑の野外にいた。

あの身を縮めて独り寝する人も、

戦車の下に寝ていたのだ。

我、東山に往きて征討せしに、

久しく漂泊して家に帰れず。

我、東方より帰り来し時、

蒙蒙たる小雨が降りていた。

あの瓜蔞の実も、

軒の下に懸かっている。

土の虫は部屋の中を這い廻り、

蜘蛛は門のところに網を張る。

田舎の家の辺りの空地は鹿の遊び場となり、

蛍の光が夜にきらめいている。

これらの光景は決して恐ろしいものではなく、

むしろ懐かしく思われるのだ。

我、東山に往きて征討せしに、

久しく漂泊して家に帰れず。

我、東方より帰り来し時、

蒙蒙たる小雨が降りていた。

鶴が土の盛り上がったところで鳴き、

妻は家の中で嘆息している。

部屋を掃き、穴という穴を塞ぎ、

我が征人がまさに家に帰り着こうとしている。

あの丸い苦瓜は、

久しく薪の山の上に懸かっていた。

我らが別れて見えなくなってから、

今に至るまで既に三年が過ぎた。

我、東山に往きて征討せしに、

久しく漂泊して家に帰れず。

我、東方より帰り来し時、

蒙蒙たる小雨が降りていた。

黄鶯が飛び翔けり、

その羽はきらきらと輝いている。

あの娘が嫁ぐ時に、

馬は黄色や白であった。

母自ら彼女の佩巾を結びつけ、

婚礼の儀礼は多くて九十もあった。

あの新婚の時はまことに美しかったが、

久しぶりの再会はいったいどのようなものであろうか。

東山は全四章、各章十二句。