小雅
伐木
第 5 篇
『伐木』
序言:『伐木』の詩は、朋友や旧故を宴に招く際に用いられる。天子から庶民に至るまで、朋友に頼らずして事業を成し遂げられる者はいない。親族を親しみ睦み合わせ、賢者を善く遇して見捨てず、旧交を忘れなければ、民の德行は淳厚に帰するのである。
木を伐れば丁々と響き、鳥は嘤嘤と鳴く。鳥は幽谷より飛び出で、高き木に移り住む。嘤嘤と鳴くは、朋を求める声に応ずるなり。
あの鳥を見よ、なお朋を求める声に応ずる。ましてや人にありてや、どうして朋友を求めざらんや。神明これを聞きて、ついに和らぎ安らぎをもたらさん。
木を伐れば許許と声あり、濾した酒は清くして美し。すでに肥えたる子羊を備え、同姓の長を招く。たまたま彼ら来たらずとも、我が彼らを顧みざるに非ず。
庭を掃き清め、八簋の肴を並べつ。すでに肥えたる牡羊を備え、異姓の長を招く。たまたま彼ら来たらずとも、我が過ちに非ず。
山坡にて木を伐り、濾した酒は多し。笾豆は整然と並び、兄弟よ疏んじることなかれ。人の徳を失うは、往々にして乾粮のごとき微細な事に因りて過ちを生ず。
酒あれば我これを濾し清め、酒なければ我買い求めん。坎坎たる鼓の声を打ち、蹲蹲たる舞を踊らん。我が暇ある時を待ちて、来たりてこの濾し酒を飲まん。
『伐木』は全六章、各章六句。
