小雅
蓼蕭
第 13 篇
『蓼蕭』序:「蓼蕭」とは、恩恵が四方の辺境にまで広く施されることを歌ったものである。
蓼草(たでくさ)は高く生い茂り、露の玉はきらめきながら落ちる。いま高貴なる君子にお目にかかり、わが心は安らぎ喜びに満ちた。皆が楽しく語らい笑い、それゆえに美しい誉れと安らぎを享受するのである。
蓼草は高く生い茂り、露の玉は濃く滴り落ちる。いま高貴なる君子にお目にかかり、恩恵を蒙りて限りない光栄とする。その御徳には片よるところなく、長寿安らかにして永く忘れじ。
蓼草は高く生い茂り、露の玉は潤いて滴り落ちる。いま高貴なる君子にお目にかかり、大いに安らぎ慈しみ親しみやすい。兄弟の間は睦み合い、美徳と長寿と安らぎは限りない。
蓼草は高く生い茂り、露の玉は厚く滴り落ちる。いま高貴なる君子にお目にかかり、馬の轡(くつわ)の飾りは垂れて揺らぐ。車の鈴と鸞鈴(らんれい)の音は調和し、万(よろず)の福禄すべてここに集う。
『蓼蕭』は全四章、各章六句よりなる。
