小雅
魚藻
第 61 篇
『魚藻(ぎょそう)』
序文:『魚藻』は、周の幽王(ゆうおう)を諷刺した詩である。万物がその本性を失い、幽王は鎬京(こうけい)に住みながら、やがて自ら楽しむことさえできなくなるだろう、ということを述べている。それゆえ君子は古の周の武王(ぶおう)を懐かしむのである。
魚は水藻の中に泳ぎ、肥大な頭を現す。
周の武王は鎬京におられ、安らかに酒を飲み楽しんでおられる。
魚は水藻の中に泳ぎ、長い尾を引きずる。
周の武王は鎬京におられ、酒を飲み楽しみ、また安らかであられる。
魚は水藻の中に泳ぎ、水草や蒲(がま)の傍らに寄り添う。
周の武王は鎬京におられ、その住まいはなんと安らかで自在であられることか。
『魚藻』は全三章、各章四句からなる。
