小雅
白華
第 69 篇
『白華』
序:「白華」は、周の人が周の幽王の后を諷刺した詩である。周の幽王は申の国の女子を娶って后と立てたが、後に褒姒を得て申后を廃した。それにより下の属国がこれに倣い、妾を妻とし、庶子をもって嫡子に代えるようになった。しかし幽王はこれを正すことができず、周の人がこの詩を作ったのである。
白華の草は刈り取られ、白茅の草は束ねられる。あの人は我を遠ざけ、我を孤独にする。
明るく白い雲は、その菅や茅を潤す。天の運命は艱難であり、あの人は善くない。
滮池の水は北に流れ、その稻田を潤す。長く嘯き歌い心に悲しみあり、あの美人を思う。
桑の薪を伐り、我は行灶にてこれを焼く。あの美人を思えば、実に我が心を労す。
宮中にて鐘を打てば、その声は宮外に伝わる。君を思えば我は憂いに沈み、君は我を見て疎かにして顧みない。
鵜は魚梁にあり、鶴は林の中にあり。あの美人を思えば、実に我が心を労す。
鴛鴦は魚梁にあり、その左翼を収める。あの人は善行なく、反覆して德行を変える。
平らかな石あり、これを踏めば陥る。あの人は我を遠ざけ、我を病ませる。
『白華』八章、各章四句。
