国風
撃鼓
第 31 篇
『撃鼓』
序:『撃鼓』の詩は、衛の州吁を怨むものである。衛の州吁が戦を起こし、暴虐に乱を為し、公孫文仲を遣わして兵を率いさせ、陳と宋と連合した。国内の人々は、その勇猛でありながら礼儀を知らぬことを怨んだのである。
太鼓の音はドンドンと響き、兵士たちは奮い立って武器を鍛える。人は皆、国内で城壁を築き、漕邑の工事をするというのに、我のみ南へと出征する。
公孫文仲に従い、陳と宋と連合する。我を帰らせ給わず、心の中は憂いに満ちる。
我は何処に住まうのか。我が馬はまた何処に失せたのか。何処へそれを探しに行くのか。かの山林の下にこそあらん。
生きるも死ぬも離れ合うも、我はかつて汝と誓いを立てた。汝の手を握り、共に白頭の老いを迎えんと約束したのだ。
嘆くらく、今や相い離れること遠く、我を生かして帰らせ給わず。嘆くらく、この誓いの永きこと、我に約束を果たさせ給わず。
『撃鼓』は全五章、各章四句である。
