国風
定の方中
第 50 篇
『定之方中』
序言:「定之方中」の詩は、衛の文公を賛美するものである。衛国が狄人によって滅ぼされた後、東方へ移り黄河を渡り、漕邑の野外に住んだ。斉の桓公が戎狄を追い払って衛を再び封じた。衛の文公は楚丘に移り住み、城邑を築き宮室を営み始め、諸々の工事はみな時令と制度にかなっており、百姓はそれによって喜び、国も富み充実した。
定星(営室星)が正南に現れ、楚丘に宮室を建てる。
日影で方位を測り、楚丘に家屋を築く。
榛の木と栗の木を植え、さらに椅の木、桐の木、梓の木、漆の木を植える。やがて伐り採って琴瑟を作ることができる。
かの旧城の廃墟に登り、楚丘の地を遠く望む。
楚丘と堂邑を眺め、また景山と京山を見渡す。
山を下りて桑田を視察し、占いの結果は吉と出て、最終的に確かに良いものであった。
よい雨がすでに降り、かの車を駆る小臣に命じる。
雨が上がった晴天に乗じて早く車を駆り、桑田の間に停める。
彼は尋常の人ではなく、内心は誠実で思いは深く、良馬は三千匹にものぼった。
「定之方中」は全三章、各章七句から成る。
