国風
蝃蝀
第 51 篇
『蝃𬟽(ていとう)』
序文:『蝃𬟽』は、駆け落ちを戒める詩である。衛の文公が徳をもってその民を教化し、淫奔(駆け落ち)を恥ずべきこととさせたため、国中の者がこの行いを卑しんだ。
虹が東に現れると、誰も指を差す者はいない。
娘が家を遠く離れて嫁ぐのは、父母や兄弟と別れることだ。
朝に虹が西に立つと、朝中ずっと雨が降る。
娘が家を遠く離れて嫁ぐのは、兄弟や父母と別れることだ。
このような娘は、ただ結婚のことばかりを心に抱いている。
誠がなさすぎる、天命を知らぬ者だ。
『蝃𬟽』は全三章、各章四句からなる。
