国風
伯兮
第 62 篇
『伯兮』
序:『伯兮』は、時世を諷刺した詩である。君子が兵役に出て、周王の先鋒となり、期限を過ぎても帰ることができないことを詠む。
我が夫はなんと勇ましいことか、国のなかの英雄である。我が夫は長い矛を手に持ち、周王の先鋒となる。
夫が東へ出征してからというもの、我が髪は風に舞う蓬のよう。脂粉や洗い髪の膏が無いわけではない。しかし、誰のために身を飾ろうか。
雨よ降れと願えども、かえって明るい太陽が昇る。心に我が夫を想い、進んで頭を痛めようとも甘んじる。
どこに忘憂草を求めようか、北の階段の下に植えるという。心に我が夫を想い、我が心を病ませて憂いに沈む。
『伯兮』は全四章、各章四句からなる。
