モバイルで快適に読む 『詩経』アプリ:全文検索、しおり、読み上げ、オフライン
テーマ
文字サイズ 18
国風

中谷有蓷

第 69 篇

『中谷に蓷あり』

序文:『中谷に蓷あり』というこの詩は、周の衰退を嘆いたものである。夫婦の間で日に日に情愛が薄れ、飢饉に見舞われた際には、家族同士が互いに見捨て合うようになった。

谷の中に益母草が生えているが、日差しに焼かれて枯れ果てている。

一人の女が捨てられ別れ離れとなり、長く嘆息している。

長く嘆息している! 艱難な人に出会ったのだ!

谷の中に益母草が生えているが、日差しに焼かれて萎れ枯れている。

一人の女が捨てられ別れ離れとなり、長く叫び声を上げている。

長く叫び声を上げている! 不善な人に出会ったのだ!

谷の中に益母草が生えているが、日差しに焼かれて干からびている。

一人の女が捨てられ別れ離れとなり、むせび泣いている。

むせび泣いている! 嘆いてもどうして間に合おうか!

『中谷に蓷あり』は全三章、各章六句からなる。