国風
野に蔓草
第 94 篇
野に蔓延る草
序:「野に蔓延る草」は、時に適った出会いを思慕する詩である。君主の恩沢が下に及ばず、民は戦乱に苦しみ、男女は婚姻の時機を逃し、思いがけない出会いを恋い慕う。
野に蔓延る草あり、露はきらきらと滴る。ああ、麗しき人がいる。眉目清らかにして姿はしとやかである。思いがけずに出会い、まさに我が心にかなう。
野に蔓延る草あり、露は濃やかに落ちる。ああ、麗しき人がいる。姿はしとやかにして眉目清らかである。思いがけずに出会い、君と共にすべてが佳い。
「野に蔓延る草」は全二章、各章六句よりなる。
